あらゆる不動産の購入は投資です
日本では、30代になるとマイホームやマンションの購入を検討することが多いですね。
不動産業界で働くものとしては、とても大きな買い物にも関わらず勉強不足な方が多いと感じています。
これからマンションを買う方に心得てほしいのは、あらゆる不動産の購入は投資だということです。
居住用として購入したとしても、10年経ってから資産価値が上がっていることもあれば、暴落していることもあるのです。
もちろん、長く住むことを前提に、自分が住むのにどれだけ快適かという点で選ぶことも大切です。
しかし、将来は何が起こるかわかりません。
自分が購入しようとしている物件が、市場でどれだけ評価されるのか、10年後、20年後になっても値段がつくのかしっかり考えておくのもいいのではないかと思います。
この記事では、不動産業界で営業マンをしている私が、マンションを購入する時にどのような特徴を見ればよいのか解説します。
他人が欲しい物件かを考える
居住用でマンションを購入する時には、自分のライフプランや家族をもとに最適な物件を決めていくと思います。
しかし、将来的に資産価値が落ちない物件が良いのであれば、購入する物件を他人が欲しがるか、という視点も重要です。
見るべきポイントはいくつかあります。
広さに関しては、50平米以上がおすすめです。
その理由は、50平米以上であれば住宅ローン控除の対象になり、需要に供給が追いついていないからです。
すでにワンルームのマンションは供給過多になりつつある一方で、これくらいの広さの物件はまだまだ供給が追いついていないのです。
また、新築はあまりおすすめできません。
どんな買い物でもそうですが、新品を買ってから使い始めた瞬間が最も価格が下がります。
築10年以降ですと、ある程度値下がりのペースは緩やかになります。
一方で2000年から不動産の品質に関する法律が改正されたので、これ以降の物件にはずれが少ないです。
まとめると、築年数に関しては築十数年の物件がお手頃かつ住みやすい物件が多いということになります。
最後に立地についてです。
東海に住んでおいて言いにくいのですが、長期的に考えれば東京都心の物件がおすすめです。
日本全体の人口は減少していくのに、東京の人口は今後数十年は増加することが予想されているからです。
住む人が多ければ、不動産の需要も維持されるので、物件の価格は維持、または上がりやすいということです。
全てを満たす物件を見つけるのは難しい
もちろん、ここまで挙げたような条件を全て満たしていて、自分が住みたいと思えて、予算を満たす物件を購入するのは簡単ではありません。
それでも居住用として買う際に、将来的な資産価値といった視点があれば割高なのか割安なのかの判断にも役立ちますし、購入を迷った時の判断材料にもなるでしょう。
ぜひ自分の目的をしっかりと見極めた上で、できるだけ後悔しない、損をしないようにしていただければと思います。