マンション営業がうざい理由は業界構造にあり
今回はお客様目線でマンション営業マンについて書いていきたいと思います。
テーマはずばり、なぜ私たちはうざいと言われてしまうのか、です。
結論から言えば、不動産業界のビジネスモデルが成功報酬型で、しつこく営業することが一番の近道です。
売買の仲介では買主と売主から3%まで手数料を受け取ることができます。
6,000万円の物件で買主と契約を結んだ場合、6,000万円×3%=180万円の仲介手数料を受け取れることになります。
一部は会社に入るものの、営業マンには数十万円のインセンティブが入ることになるので、粘り強く営業したくなる気持ちも分かっていただけるのではないかと思います。
マンション営業のうざくなるその他の理由
まず、将来的にでも購入に至りそうなお客様を見つけた場合には、接点を保ち続けるために定期的に連絡することがあります。
買いたいと思ったタイミングで一番に思い出してもらってほしいからです。
もちろん「うざい」と思われてしまっては、そのお客様から依頼されることはないのですが、粘り強く接点を保ち続けることとうざいと思われて見限られてしまうことの境界は極めて曖昧なので、結果的にうざいと思われてしまうこともあります。
次に不安を掻き立てるという手段をとる方が多いからです。
「こんな良い物件は他にありません」「すぐに決めないと他の人に取られてしまいます」
不動産の購入経験がある方であればこういった文句を聞いたことがあると思います。
これらが嘘であることも多いのですが、成約率アップすることは間違いありません。
「お客様から信頼されているから、この物件でも自分から買ってくれるだろう」と確信できているケースであれば煽る必要はありません。
しかし、できない営業マン、つまり今月の目標を達成するにはギリギリの状態の方であればこういった手法をとってしまいがちです。
お客様側ができること
ここまで説明したように、マンション営業マンにはしつこくなってしまう理由があります。
うざいと思われてしまうような態度をとってしまった時には私自身も非常に申し訳なく思います。
このような立場で言うのは大変恐縮ですが、あえて言うのであればお客様側は意思をはっきり示してもらえるとお互いのためになります。
特に買う気がない物件に対して、検討しておきます、という返答をしてしまうのはおすすめできません。
営業マンは可能性がある限り、アタックするのでその後の進捗を聞いてくる可能性があります。
買う気がない場合ははっきりと断りましょう。
「こちらを買う気はありません」と断れば、ほとんどの営業マンはそれ以上何も言わないでしょう。
売主である場合も同様です。
例えば売ることを検討していて査定してもらったけれど、売る予定がなくなった場合は、賃借人が見つかったと言いましょう。
知人でも親戚でも誰でも構いません。住む人が見つかったから当分売るつもりがない旨をはっきり伝えてください。
営業マンも他の商談に力を入れることができますし、お客様側もしつこい営業から解放されます。